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トンガ諸島の海底噴火

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2022年1月15日南太平洋の島国トンガで海底火山が噴火しました。
噴火と津波により、人口10万5000人の約84%が影響を受けていることをトンガの政府は発表しています。
噴火によって発生した津波は,トンガの島々を襲って海岸沿いの村や建物が破壊され、さらには太平洋の各地、遠いここ日本にも津波が押し寄せてきました。
南太平洋トンガ諸島での大規模火山噴火を気象衛星ひまわりで捉えたもの。噴煙に加えて衝撃波のようなものも広がっているのが見えます。 pic.twitter.com/LE5GWZasbh
— 荒木健太郎 (@arakencloud) January 15, 2022
トンガという国
トンガは南太平洋、トンガ諸島からなる国です。
フィジーの東方、サモア諸島の南方に位置しており、北部のババウ島、中部のハアパイ島、南部のトンガタブ島の3島と、ババウ諸島北方の狐島ニウアフォー島、ニウアトブタブ島など計169の火山島、サンゴ島からなっています。
南方から北北東にかけて、トンガ海溝が走っています。
トンガはフィジー経由の海底ケーブルでインターネットを介して世界とつながっています。
海底火山噴火がヤバい
1月15日、ヌクアロファの北約65キロで発生した海底火山の大規模噴火。
なんと、NASAの情報では第2次世界大戦中に広島に投下された原爆の何百倍もの威力があったと発表した。
高さ1メートル超える津波がトンガを襲いました。
噴火の爆音はアメリカにまで届いていたといいます。
また、2383キロ離れたニュージーランドでも聞こえていたそうです。
本当に恐ろしや~海底じゃなくて、地上の火山だったらと考えたらゾッとしますね。
最大被害地マンゴー島
1月22日の発表では特に被害が大きかったマンゴー島。
62人が家と所有物全てを失ってしまったので、ノムカ島に移動したそうです。
津波の影響があり、医療施設も破壊され救助隊が現地に野外病院を設置していました。
食料や支援物資が足りていないため、マンゴー島からの避難民を本当のトンガタブ島に移動させることになるかもしれないということです。
また、ノムカ島を中心に20数人の負傷者が出ています。
火山灰がもたらす被害が深刻
噴火と津波の直接的な影響として、火山灰により真水が汚染されてコレラや下痢というような病気につながるリスクが高まるとされています。
また、細かい火山灰や排出されたガスは公衆衛生上のリスクになり、呼吸器疾患、心血管機能への影響、肺や目、肌への刺激にもなります。
救援活動が新型コロナウィルスの拡散にもつながることも懸念されており、トンガでも昨年の10月に初の感染者が確認されていました。
しかし噴火では深刻な被害のところも存在しますが、予想しているほどの壊滅的ではないとも言われています。
今回の噴火では最大8万人が影響を受けたとの事です。
通信状況は?
海底ケーブルの切断で途絶えていた通信も、完全ではないですが復旧しています。
しかしトンガタプと他の島々の間では困難な状況に。
噴火してから5日間は他の国と連絡が取れなくなっていました。
完全に復旧するまでは4週間以上はかかるとされています。
今回の噴火で接続が切断され、現地の情報は断片的にしか得られていませんでした。
2019年以降からは外部との最低限の通信を維持するため、国営の小規模な衛星通信サービスが導入されています。
被災地の画像
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支援はどうなってるの
トンガ諸島で発生した火山噴火に伴う津波による被害状況確認のため、本日(16日)、航空自衛隊那覇救難隊のU-125救難捜索機が奄美大島等の航空偵察を実施中です。自衛隊は、国民の皆さまの安全・安心のため万全を期して参ります。 pic.twitter.com/15y6xeDxgn
— 防衛省・自衛隊(災害対策) (@ModJapan_saigai) January 15, 2022
噴火の翌週から、支援隊や多数のボランティアによって空港の火山灰が除去され、ニュージーランドやオーストラリアが主導する形で国際的な支援が始まりました。
支援は新型コロナウィルス感染予防の観点から非接触で行われています。
空軍・海軍の貨物機や舟が飲料や食料シェルターなどの支援物資を運んでいます。
トンガでは真水の供給が必要になっています。
最近の水質の検査では降灰はありましたが、地下水や雨水は飲んでも安全であることが確認できました。
そして、日本からも1月29日防衛省はトンガへの支援活動を再開しました。
追加派遣の隊員が缶詰約4トン、飲料水約2トンを空輸しました。
まとめ~災害に備えよう~
私達、日本人は地震と津波の恐ろしさを、東北の震災で思い知らされてます。
ですが。まだまだ各自災害の備えをしてるかと言うと疑問が残りますね。
いつかまた大地震が来ると分かってはいても、まだ先かなーとか思ってたりします。
いつ来るか分からないからこそ、真剣に捉えて十分な備えは行っていきましょうね。
被災に遭われた方々には、心よりお悔やみ申し上げます。
それでは今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。